k%ルールとは?
k%ルールというのは、米国の経済学者ミルトン・フリードマン等が主張する金融政策運営方式のことです。
フリードマン等の主張の内容は?
フリードマン等は、中央銀行が景気の変動に対応して、金利やマネーサプライの調整を行うことによって景気の平準化を図ろうとしても、政策には、次のような様々なラグが存在します。
■認知のラグ
■実行ラグ
■効果発現のラグ...など
また、政策発動に伴って経済主体の行動様式自体も変化するので、政策が常に予期した通りのタイミングで予期した効果を発揮する保証はなく、むしろ誤った政策発動が市場の自律的な安定化機能を阻害し、景気変動を悪化させるおそれが大きいと主張しています。
そのため、金融政策は、裁量的に金利やマネーサプライをコントロールするよりも、マネーサプライを一定の伸び率(k%)で供給することに専念し、後は市場の自動安定化機能に任せるのが望ましい金融政策方式であると提唱しています。 |