なぜ粉飾決算をするのですか?
利益が出ないと会社の信用が損なわれるだけでなく、経営者への批判が高まりますので、これを避けるために粉飾決算をするケースが多いです。
粉飾決算に対するチェック機能は?
1965年に山陽特殊鋼が倒産し、巨額の粉飾決算が明るみに出たのを機に、当時の大蔵省により粉飾決算退治が進められました。具体的には、公認会計士の処罰や、監査制度の改善が行われました。
しかしながら、最近でも巨額の簿外債務を隠した山一証券やカネボウのほか、ライブドアなど新興企業でも粉飾決算が後をたたず、公認会計士や監査法人のチェック機能に対する批判が高まています。
ちなみに、米国でも、情報技術(IT)バブルの破裂後、2000年にエンロンやワールドコムの粉飾決算が明るみに出て、株式市場に対する信認は大きく揺らぎました。 |